震度1! でもブラックアウト

電気がなくなる準備なんて、そうそうやってはいません。(みなさまも、きっと。)
でも、その日は いきなり やって来ました。ブラックアウトです。

札幌は震度4。東京でいえば年に3,4回は起きている「普通の地震」です。それどころか北海道の大半は震度1か2。東京だと、ほぼ2日に1回は起きる揺れです(気象庁震度データベース)。それでブラックアウト。電気が丸一日、あるいは何日も、来ません。

「北海道で未曾有の震度7」とか報じられ、とてつもない震災なので停電になったと誤解されがちです。しかし実際は、普通の揺れで普通に暮らしていた普通の地元が、あっさり停電してずっと復旧しなかった — それが2018年9月の北海道胆振東部地震です。

震災当日の夜空。あわてているのでピンボケですが
あとから見ると、うっすら天の川も見えます。

 揺れの直後停電に見舞われ、テレビも見られない生活から復旧して一番びっくりしたのは北海道の当人たちです。厚真町や札幌市清田区など「ピンポイントですごいことになっている」映像を目の当たりにして「ああそれで」と妙な納得をします。わずか残る携帯の電気を気にしながら受けた、たくさんのお見舞い電話やショートメール。この映像を見たら、自分だって知り合い安否が気にならないわけないと納得せざるを得ない惨状映像です。

大半の北海道人にとっては、地震の揺れ自体、ほとんどたいしたことがありませんでした。電気がないから仕事もできないし学校も休み。平穏すぎる空白の時間がいきなりプレゼントされた秋の日。いつもは人がまばらなそこここの昼間の路地を、ご近所のご家族がのんびりと散歩しています。日曜だってこんなに人が歩いていません。普通の日曜と違って、テレビもゲームも楽しめないし、こんなに一斉に会社も学校も休みである日は、平成以降おそらく一度もなかったことでしょう。当日の夜は北海道全域で(札幌の都心ですら)、天の川がきれいに見えました。札幌中心部で天の川が視認できたのは80年ぶりじゃないかと言う人もいました。

しかしそのなかで、電気がないゆえに命に関わる闘いをしている人たちが多数いました。

(つづく)

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